長女が10ヶ月のころ、初めての発熱を経験しました。
保育所に通い始めて間もなかったので「風邪でもひいたかなあ」なんて思っていたのですが、あれよあれよと言う間に40度近い高熱に。
「もしやこれって・・・」と頭をよぎったのが「突発性発疹」。
子育て中のかたなら、あるある病の1つだと思いますが、改めて「突発性発疹」についてまとめたいと思います。
風邪!?突発性発疹!?どっち??
乳幼児の頃、熱が出たタイミングで小児科に連れて行くと、たいていお医者さんから「突発やってる?」なんて聞かれるのではないかと思います。
感染症発生動向調査によると、突発性発疹に感染するのは0歳、1歳で全体の99%を占めており、初めての高熱の原因がそれだったなんてこともよくあるからです。
実際に我が家の長女もそうでした。
ただ、突発性発疹かどうかの判断基準は基本的に解熱後の発疹にあるようで、高熱が出ている時点では「疑い」どまり。
結果的に「今回は風邪だったね」ということもありえるのです。
突発性発疹の原因は?
原因は「ヒトヘルペスウイルス6型」あるいは「ヒトヘルペスウイルス7型」というウィルスの感染が原因です。
ヘルペスの仲間なんですねえ。
突発性発疹(Exanthem subitum)は感染症法に基づく4類感染症定点把握疾患である。乳児期に罹患することが多く、突然の高熱と解熱前後の発疹を特徴とするウイルス感染症で、予後は一般に良好である。本疾患の原因ウイルスは、ヒトヘルペスウイルス6あるいは7(HHV‐6あるいはHHV‐7)であることが多い。
国立感染症研究所
乳幼児期、特に母体から譲り受けた免疫の切れる6ヶ月から18か月の間にかかることが多く、5歳以上でかかることは非常に珍しいそうです。
たいていは6型に感染し、2度かかることはないのですが、まれに7型にも感染し、2度突発性発疹を経験する子もいるとか。
一方で感染しなかったり、感染したにもかかわらずそれがわからないほどの症状に収まる子もいて、「100%の子が絶対突発性発疹を経験する」というわけでもないようです。
突発性発疹のはじまりは急な発熱、解熱前後にボツボツ
症状としては、突然の高熱が3~4日続き、熱が下がるのと前後して小さな赤い発疹が体や腕、首などに広がります。
発疹は1~2日で消失していきます。
高熱の割にはそんなに機嫌も悪くない、という子が多いようです。
ただし、それも人ぞれぞれかなと思います。
我が子は初めての高熱というせいもあってかぐったりしていましたし、解熱後の発疹のときはむず痒いのか、むすっと「機嫌が悪い」オーラ全開でした。
また、高熱と発疹の他に、下痢の症状が出る場合もあるそう。
長女はお医者さん曰く「派手なタイプ」だったようで、高熱はもちろん、体、顔、お尻、手足、指の先までへの発疹、下痢などなど、ありとあらゆる症状が出まくっていました。
突発性発疹の治療方法は特になし
病院に行って肩透かしをくらったように思うかもしれませんが、突発性発疹には、基本的に特別な薬も、治療法もありません。
「対処療法」と呼ばれるもので、下痢や鼻水、咳があればそれを緩和してくれるような薬をもらえる程度です。
ただ、高熱による痙攣や脳炎を合併する場合もあるので、念のための注意は必要です。
突発性発疹って他の人への感染の心配は?
私が住んでいた地域では保育所に行くためには「登園許可証」が必要ということでお医者さんに出していただきました。
でもお医者さん曰く「突発性発疹は大丈夫なんだけどなあ・・・」とイマイチ許可証を出すことが腑に落ちない様子。
あとで調べてみると、どうやら「学校保健法」という定めにおいては「突発性発疹」は学校において予防すべき伝染病1~3種には含まれていないことがわかりました。
そこでいう「学校」という括りが、幼稚園や小学校など文部科学省の管轄下のものなので、厚生労働省管轄下の「保育所」では考え方が違うのかもしれません。
でもなんだか意外なところで、幼稚園と保育園の違いを改めて感じることとなりました。
突発性発疹は完治する?
娘の場合、かなりド派手にブツブツが出ていたので「これって本当に消えるのかなあ」なんて正直なところ心配もありましたが、翌日から徐々に薄まり(?)、3〜4日もすると全部綺麗に消えてなくなり、つるっとモチモチの赤ちゃん肌に戻りました。
そんなこんなで、突発性発疹を経験し、少しばかりたくましくなった我が娘。
とおもうもつかの間、数週間後には「咽頭結膜熱」、いわゆる「プール熱」で再び高熱に。あらら。
集団生活、恐るべし。