家計の見直しで金欠状態を解決すれば信用情報にキズをつけない

家計の見直しで金欠状態を解決すれば信用情報にキズをつけない

毎月無駄使いしているつもりはなくても、慢性的に金欠状態でお金が貯まっていないのであれば、どこかに家計の見直しの余地があるはずです。

信用情報にキズがついてしまえばブラックとみなされて、どこからもお金が借りれない状態になってしまいます。

まずは、自分のお金の支出の部分である使い方を見える化することから始めましょう。

ここでは、金融ブラックにならないために、お金が無い時の家計の見直しポイントやお金を借りる場合についてまとめました。

目次

家計の節約をすると良いことがたくさんある

家計の節約をすると良いことがたくさんある

お金が急に必要になった時、手持ちのお金が無い場合には、お金を借りるしかありません。

しかし、借りたお金の支払い状況が悪かったり、返せなくなった場合には金融ブラックになってしまいます。

携帯電話の料金を支払っていないことが原因で、お金が借りれなくなることもあります。

金融ブラックにならないために、まずは現状を知るためにも、全ての支出を書き出してみることが大事です。

直近1ヶ月でもいいので、何にいくら使ったかを把握することが、大切な判断材料になります。

自分自身の支出を把握できていない人は、慢性的な金欠状態になる傾向があるからです。

金融ブラックにならないで済む

お金が足りないためにクレジットカードやローンなどの支払いを滞納してしまうと、信用情報機関で管理されている信用情報に未払いが記録されます。

未払い情報は完済またはカード等の解約から一定期間経過するまで残ります。

数日程度の未払いであれば基本的に問題にはなりませんが、延滞が長期にわたったり短期間に何度も延滞をしたりしてしまうと、ローンやクレジットカードの契約に影響が出るようになります。

こういった信用情報に問題がある状態(延滞の記録等が残った状態)の事を「金融ブラック」といいます。

また、お金が足りないことによって債務整理をしたような場合も、完済後一定期間が経過するまで信用情報に記載されるので、金融ブラックに該当します。

金融ブラックになると以下のような事が出来なくなり、普段の生活において制約が出てしまうので注意が必要です。

  • ローンやクレジットカードの新規契約
  • クレジットカードの利用
  • ETCカードの利用
  • 保証人になる

ブラックになったり債務整理をしたりすると即人生が終了するというわけではありませんが、そうならないに越したことはありません。

金銭管理に問題がある場合やお金が足りない場合などは、ブラックになってしまう前に対処するようにしましょう。

積み立て投資も行える

余剰資金ができれば、その資金を生かして近年話題の積立NISAを行うこともできます。積み立てNISAは投資信託などに対して所定の額まで利益に対して非課税になる制度です。

NISAにおいて購入できる投資信託等は必ず勝てるとは限りませんが、長い目で見た場合に高い確率で資産を増やせると言われています。

そのため余剰資金をNISAを使って運用していれば、投資信託等を購入して資産を増やすことができます。これにより老後の生活や今後の急な出費に備えることも可能です。

趣味や娯楽にお金を使える

浪費を少なくできれば、そのぶん余ったお金を趣味や娯楽に使って、より日常生活を充実させたり、生き甲斐を見出したりすることができます。

精神的な余裕が出来る

普段の生活費を減らして生活に余裕が出来ると、急な出費等にも対応できるようになり、精神的な余裕にも繋がります。

精神的な余裕があることで、ヤケ酒といった浪費も減るので好循環にもなります。

支出を把握する方法

金融ブラックにならないために、まずは現状を知るためにも、全ての支出を把握する事が重要です。直近1ヶ月でもいいので、何にいくら使ったかを把握することが、大切な判断材料になります。

自分自身の支出を把握できていない人は、慢性的な金欠状態になる傾向があるからです。しかし、支出をいちいち書き出して家計簿をつけたりするのは大変です。

そこで利用したいのが、クレジットカードなどのキャッシュレス決済や家計簿アプリとなります。

クレジットカードやデビットカードを使用する

クレジットカードやデビットカードなど、キャッシュレス決済で支払いをすれば、現金とは異なり1つ1つの取引の明細が記録されるので、支出の管理や見直しに役立ちます。

クレジットカードであれば、月額料金も含め殆どの支払いに対応しているので、明細を見るだけで一発で分かります。

クレジットカードであれば各種月額料金なども支払うことができるので、一度普段の買い物や月額料金の支払いをなるべく1つのカードにまとめてみると、より月々の支払いがわかりやすくなります。

近年はキャッシュレス決済といっても色々な支払い方法がありますが、1つ1つの支出の把握や管理が大変になるので、金銭管理の事を考えればなるべく支払い方法は絞るのが良いと思われます。

ブラック等が理由でクレジットカードを持てない方でもデビットカードを使用することができます。これらのカード払いではポイントも貯められるので一石二鳥です。

キャッシュレス決済の注意点として、お金を使っている実感がないため使いすぎてしまう場合があるということが挙げられます。
そのため定期的に明細をチェックしておき、幾ら使ったか把握するようにしましょう。そうすることで、不正利用にも気づきやすくなります。
また、一定の金額以上を使った場合に通知が来るようなシステムも採用されているので、併せて利用していくと良いです。

家計簿アプリを使用する

家計簿アプリを利用すると、連携したクレジットカードの利用額や銀行口座の預金の増減などがすぐに把握できます。また多くの家計簿アプリではクレジットカード等の明細を自動的に振り分けて支出を見える化するといった機能もあります。

アプリであれば紙の家計簿をつけるようなマメな作業をしなくても家計の管理ができるので、金銭管理をするにあたって大変便利です。

家計簿アプリには以下のようなものがありますので、どれか1つインストールして利用するのがおすすめです。

主な家計簿アプリ
  • マネーフォワード ME.
  • Zaim(ザイム)
  • Moneytree(マネーツリー)
  • Dr.Wallet(ドクターウォレット)
  • OsiDori(オシドリ)
  • らくな家計簿

支出を見直す方法の例

支出を見直す重要なポイントは一言で言ってしまえば「必要ではない支出を減らしていく」ということになります。具体的に言うと、次のようなことが考えられます。

  • 通信費を見直す
  • 食費を見直す
  • サブスクの契約を見直す
  • ギャンブルや酒、タバコ、ゲーム等の出費を見直す

毎月の通信費を見直す

毎月かかる固定経費である通信費が一番簡単に節約できます。

生活の必需品となっている携帯電話・スマホの料金プランは日々進化しているので、格安SIMに乗り換えた場合には、1人あたり月6,000円、夫婦と子供1人だと年間21万円以上の節約になることもありますのでおすすめです。

携帯電話の料金を滞納すると今後携帯を契約するのが難しくなる場合があります。

最近話題の「格安SIM」への乗り換えをして、お金が足りない状態を改善しましょう。格安SIMへの乗換えによって月に数千円の節約になる場合があります。

また契約のとき加入した全く使っていないないオプションに加入したままになっていることもあります。

毎月数百円かもしれませんが、必要ないのであれば解約して料金を削減することもできます。

また高額なスマートフォンを分割払いで支払うケースは多いと思いますが、分割払いを滞納すると金融ブラックになってしまうので注意が必要です。

普段メールやLINE、ブラウジング、簡単なゲームや動画閲覧等をする上では特別に高額な機種はなくても大丈夫です。

金銭管理に不安がある場合は、特別なこだわりが無い限り安価な機種にするのがおすすめです。

キャリア最安で格安SIMに近い楽天モバイルや、格安SIMの中で最安の日本通信SIM、光回線とセットで割引もあるIIJmioなどがおすすめです。

またドコモのahamoirumo、auのUQモバイル、ソフトバンクのワイモバイルLINEMOなどといった大手キャリアが運営している割安なプランであれば、基本的に大手キャリアの回線を間借りした他の格安SIMより優遇されるので、通信品質を維持できる傾向にあります。

格安SIMにはクレジットカードが必須なものもあるので、クレジットカードを持っていない場合は口座振替やデビットカード等に対応している事業者を選択しましょう。
「楽天モバイル」であれば口座振替や楽天銀行デビットカードで支払いができます。

食費を見直す

生活をするうえで避けて通れない出費が食費なので、食費を減らすことができれば金欠状態を改善できます。

あまり節約をしすぎて栄養不足等により健康を害すると本末転倒なので、無理に切り詰める必要はありませんが、お金に困っている場合は見直してみるのも一考です。

外食をしたり高級食材等の購入をするとそのぶんお金がかかってしまいますので、可能な範囲で自炊をするか、比較的安い惣菜等を購入するのがおすすめです。

カット野菜など、近年は手軽に料理をするための商品も多く登場しているので、そういったものを利用すれば料理が苦手な人でも自炊は可能です。

自炊をすると外食と比較して野菜や肉・魚などが多く摂れるので、健康面でもよい効果が期待できます。

サブスクの契約を見直す

近年はDAZNなどのスポーツ関連、Netflixなどの映画関連、Amazon Primeなど月額料金が発生するサブスクサービスが充実していますが、サブスクは多数契約していると結構な出費になります。

あまり考えずにたくさんのサブスクを契約しているような方は、必要なものだけに絞って契約し、残りは解約するようにしましょう。

また普段TVを見ない方は、TVを破棄してしまえばNHK受信料を払わないでよくなるので、節約になります。

ギャンブルや酒、タバコ、ゲーム等の出費を見直す

パチンコをはじめとするギャンブルや酒、タバコ、ゲームなどは依存性があることもあって、お金を使いすぎてしまう方は多いです。

これらを楽しむ事自体決して悪いわけではありませんが、それにお金を使いすぎてしまった結果生活に影響が出たり、金欠になってしまう場合は見直しが必要です。

支出が抑えられないなら収入を増やす

これ以上支出を減らせない場合には、収入を増やすしかありません。

対処法としては、

  1. 勤めながらアルバイトをする
  2. 給料の高い会社に転職する
  3. 副業で稼ぐ
  4. 不要品を売る
  5. 資産を増やす
  6. 収入が一定水準以下の場合は生活保護を申請する

等が考えられます。

勤めながらアルバイトをする

一番確実な方法は隙間の時間にアルバイトや日雇い労働などによってお金を稼ぎ、収入の足しにすることです。

給料の高い会社に転職する

現在より給料の高い会社に転職できれば収入を増やすことができます。

転職に興味がある方は、まずはマイナビエージェントなどの転職エージェントに登録してみるのがおすすめです。

副業で稼ぐ

副業で稼ぐ方法もあります。副業は必ず稼げるとは限らないので今すぐお金が欲しい場合には向いていませんが、収入を増やしたい方は勉強をしてみるのも一考です。

特に何かスキルがある方は副業でもたくさん稼げる可能性があります。

不用品を売る

家に不用品がある場合は、ヤフオクやメルカリ等を通して売ると、一時的にはなりますが収入の足しにできます。

資産を増やす

余剰資金がある場合は、NISAなどを利用して資産を増やすことを試みると、大きな出費が発生した場合や今後の金欠になった時に対する備えにもなります。

生活保護等を申請する

収入が一定水準(最低生活費)に満たず貯金等の資産も少ないといった場合は、生活保護等の公的支援利用を考えると良いです。

うつ病等の病気や障がい等をお持ちの方の場合は、障害年金を受給する方法もあります。

注意したいこと

収入を増やしたいと考える際に、注意してほしいのが詐欺的な金融商品や情報商材、闇バイトなどです。

投資等に関する詐欺的な商品

常識外の利回りを唄う投資商品や仮想通貨などは、詐欺の可能性が高いため注意が必要です。

NISAにおいて人気の高いS&P500の利回りが年間8~10%程度とされていますが、こういった利回りを大きく超えるようなものは特に疑う方が良いです。また「必ず」「誰でも」などの文言がある場合は詐欺である可能性が高いです。

株式やFX等のトレードの腕があるような方の場合はレバレッジを利用して常識外の利回りを叩き出すこともできますが、これらを達成するためにはご自身で勉強して腕を磨く必要があります。

特に人に預けただけで勝手にお金が増えるといった謳い文句の場合は、基本的に詐欺である可能性が高いため注意が必要です。

情報商材

副業やスキルアップ等に関する情報商材は多く販売されています。お金を稼ぎたい場合には、こういった情報商材が魅力に感じる事もあるかもしれません。

実際に情報商材の中には有益なものもありますが、その代わりに詐欺的なものも多くあるため、購入する前に販売者が信用できる人かどうかよく確認するようにしましょう。

  • 販売者が普段発信している情報の信用度
  • 販売元が明記されているか
  • 「必ず」「誰でも」などの文言や誇大広告が含まれていないか

などが、主な判断材料になります。

闇バイト

近年問題になっているの闇バイトですが、多額の報酬の代わりに犯罪行為等に加担させられるほか、抜け出そうとすると脅しに遭う可能性もあります。

お金がないからと闇バイトに手を出してしまうと後々大変なことになる可能性が大きいので、くれぐれも注意してください。これは闇金等も同様です。

一時的な金欠ならクレジットカードやローンを利用しよう

クレジットカードやローンは、急な出費が発生した場合や、一時的な金欠状態において役立ちます。

お金が無くても買い物ができるクレジットカードを作る

クレジットカードは、手持ちの現金がないときでも店舗や通販など、普段のお買物から光熱費の支払いまでできます。また分割払いもできるので、高額な出費の際も便利です。

クレジットカードは現金を持たないことで盗難対策にもなりますし、ポイント還元などのサービスもあります。

ただし支払い状況が悪くなるとブラックになり、新規申込しても作れなくなるので、毎月決められた支払日に口座振替ができるよう準備しないといけません。

クレジットカードの場合、銀行口座から後日引き落とされる後払いになります。

デビットカードは、支払いと同時に銀行口座から現金が引き落とされ、プリペイドカードは、事前に現金をチャージしておかなければ支払いに使えませんので、こういったカードはお金が足りない時には不向きです。

クレジットカードは発行するためには数日から数週間必要になることが多いので、お金が足りなくなる前に申し込みをしておかなければなりません。

クレジットカードがあれば、キャッシング枠をつけてもらえるので、近くのATMから上限額まで簡単に借り入れすることができます。

ただ、あまりにも簡単に借りれてしまうので、「本当に必要か?」「金利はいくらか?」「きちんと返せるのか?」など考えた上で借りてください。

ローンでお金を借りる

銀行や消費者金融のローンでお金を借りることもできます。

急な出費などで一時的にお金が足りない場合は、ローンは非常に便利です。お金を借りるというと抵抗があるかもしれませんが、返済計画が立てられて返済が可能であれば何も問題はありませんし、返済さえきちっと行えば金融ブラックにはなりません。

住宅や車のローンが思い浮かぶ方が多いと思いますが、現在は用途自由のフリーローンなども提供されているので、急な出費で困っている方は利用すると良いでしょう。

この記事を書いた専門家

全ての携帯電話会社や格安SIMを利用し、それぞれの良い点悪い点を知り尽くしている。
通信業界だけではなく金融業界にも精通している。

目次