びわは「大薬王樹」とも呼ばれ、昔から薬効があるとして親しまれてきました。
そんな体にいいとされるびわですが、結論から先に言うと、犬にもびわを与えて大丈夫です!
犬にびわを与えるメリット
びわには「βカロテン」や「βクリプトキサンチン」といった強い抗酸化作用を持つ成分が豊富です。
βカロテンは黄色やオレンジの色素成分で、皮膚や粘膜を保護することで細菌やウイルスの侵入を防ぎ、風邪や感染症にかかりにくい体を作るはたらきがあります。
βクリプトキサンチンはガン(特に大腸がん)を防ぐ効果が最近になってわかり、いま注目を集めている栄養素のひとつです。
また、ポリフェノールの一種「クロロゲン酸」はコーヒーに入っている成分として有名なものですが、脂肪の燃焼効果&蓄積を抑える効果があるため、肥満の予防・改善が大いに期待できます。
他にもびわには鉄分、リンゴ酸、クエン酸、カルシウムなどを含むため、適量を与えることでこのような効果が期待できます。
- 骨や歯の形成を助ける
- 疲労回復
- 咳やのどの炎症
- 血を作る
- 自然治癒力を高める
犬にびわを与える際には種に猛毒があるので絶対注意
びわの種や葉には薬効があるとして昔から利用されてきましたが、じつは「アミグダリン」という成分が含まれていてアミグダリン自体に毒性はないものの、これを犬を含む動物が摂取して胃腸で分解されると「シアン化水素」という青酸系の猛毒が発生します。
ビワの種子には、天然の有害物質が含まれています
農林水産省
ビワ、アンズ、ウメ、モモ、スモモ、オウトウ(サクランボ)などのバラ科植物の種子や未熟な果実の部分には、アミグダリンやプルナシンという青酸を含む天然の有害物質(総称して、「シアン化合物」と言います。)が多く含まれています。
中毒を起こすと嘔吐、発熱、瞳孔の拡大、歩行困難、意識障害などが起こり、最悪の場合死に至ります。
種は丸吞みして窒息の危険があるという側面から考えても、犬に与えるのは果実の部分だけにしてください。
びわの葉には整腸作用がある「タンニン」のほか、シアン化合物である「アミグダリン」が含まれます。
ビワの葉は「がんに効く」と言われることもありますが、科学的には証明されていません。
甘くておいしいびわの選び方
最後に甘くておいしいびわの選び方をご紹介します。びわを購入する際は以下のポイントに気をつけてみてください。
- 皮にハリがあり、シワがないか
- 鮮やかで色ムラがないか
- 産毛があるか(あれば新鮮な証)
以上3つをマスターして愛犬においしいびわを選んであげてください♪